能面の魅力や美しさ 

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能の世界を楽しむには

能楽は、日本を代表する伝統芸能で、面を付けた主役(シテ)が謡と呼ばれる声楽と、囃子と呼ばれる演奏に合わせて演じる劇です。

 

演目の種類 

嵐山 鵜飼 賀茂 清経 鞍馬天狗 黒塚 桜川 高砂 土蜘蛛 唐船 道成寺 羽衣 松風 三井寺 紅葉狩 山姥 等

 

能面の種類

翁 (おきな)

尉 (じょう) 朝倉尉 子牛尉 笑尉 等

男  中将 童子 今若 邯鄲男 蝉丸 等

女  小面 姥 若女 増 深井 等

鬼神 べしみ 等

怨霊 山姥 生成 般若 蛇 

用語等を知ってから見るとまた一層理解できると思います。

 

 

能面をお持ちですか?

一家に一面はあると思いますが、その能面のお話です。

上の写真の面は、一度くらいはご覧になられた事があると思います。

女性の面です。小面(こおもて)です。

能面師の方にお話を伺いますと、檜を削って作るそうです。

檜を削るので、粗削りの時に出る削り屑は、お風呂に入れると檜風呂の香りがお手軽に楽しめます。

この時に、そのまま入れたら後片付けが大変なので、ミカンが入ってるようなネットに入れてからお風呂に入れると良いでしょう。

下世話なお話ですが、能面一枚作る元の原木のお値段は、ピンキリですが能面教室の生徒さんレベルので約1万円との事でした。

最近では、海外で粗削りされたのを使う能面教室もあるみたいですね

彫る人は手間が楽になりますし、コストも安く抑えられていますから。

能面一面の作製期間は、能面教室で月二回の生徒さんで半年から一年間とのことです。

お話をお伺いした能面師の先生の教室では、ノミで削っていきます。

能面を作製する事を「面を打つ」と言うそうです。

 

 

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能面撮影

さて、私が能面撮影の虜になった理由が、たまたまお知り合いになった方が能面教室に通っていたからです。

色んなご趣味があるかと思いますが、能面打ちって私の中では新鮮でした。

是非、能面を写真撮影したいと思うようになりました。

ここに掲載されている能面の写真は、その方が打ったお面です。

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とある有名人をイメージして打たれたとのことです。

スケートの…

似ているのかな?

 

撮影 Sony α7Ⅲ 2018

撮影する角度によって表情が変わります。当たり前ですが。

そこに魅了されました。

喜怒哀楽を角度で表現していきます。

同じ角度の撮影でも光の角度の具合で表情がかなり変わります。

面の眼の部分は後ろから黒い布で覆って光が表に出ないようにしてあります。

撮影 Sony α7Ⅲ 2018

蛍光灯等電気が無かった時代は、かがり火をたいて能を演じていたのです。

ですので、かがり火をイメージしてこの色になりました。

実際にはろうそくの明かりで撮影しました。

ろうそくのゆらぎがいい表情を出しています。

光源の種類によっても表情が変わりますね。

ろうそくと面の距離を色々と試していきたいです。

 

色温度を変えてみました。

撮影 Canon 80D

取扱い注意

能面の持つときは取扱い注意です。

持つときは、耳のあたりの穴の開いた部分を持ちましょう。

塗装部分を素手で触ってはいけません。

手の油や汗が面の塗装を痛めてしまうからです。

当然ですが、水濡れ厳禁です。

万一濡れても、ゴシゴシと強くこするように拭いてはいけないとのことです。

軽く、ポンポンと拭くそうです。

 

まとめ

1つの面でも面の角度や光源の角度や種類によって表情が変わる。

そこが私にとって撮影して楽しいポイントです。

しかも、手打ちでは全く同じ面はこの世に2つとありません。

面だけを撮影する場合、舞台を見ずに先入観を捨てて、能面から得た感覚を撮影してはどうかと

能面師の先生に言われました。

 

能面の撮影種類が増えて行けばまた更新していきます。

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